東洋電機製造は先に本格評価の局面が控える
東洋電機製造 <6505> は7月10日に好決算を発表した。前2014年5月期は営業利益10億7600万円と、前々期比114%増益を確保した。しかし、事前に好業績報道が伝えられていたほか、大幅増益だが従来予想を4億円下回ったことで、ほとんど評価されないまま推移している。
しかし、利益の下振れは新規受注案件が増加したため開発費・設計費を先行計上したことなどが要因。むしろ今後の業績を押し上げていく面を積極的に評価すべきと思われる。
前期は主力の交通事業が新規案件の受注増もあり伸長、産業機器の国内向け加工機受注低迷を補った。産業機器では収益性が高い自動車向け試験機の堅調で営業利益は増益を確保した
また、前期は、国内鉄道市場の更新需要が回復に転じ、海外においても、ロサンゼルスLRV向け電機品の出荷開始に加え、中国市場の堅調を背景に高速鉄道案件および地下鉄案件を獲得、受注高は大きく増えている。主力の交通事業の受注高は国内向けが増加し、アジアや米国を中心とする海外向けも大幅に増加したため、前々期比42%増の297億となり、全体の受注額も前々期比25%増の425億68円を確保した。今期の業績増額修正の源泉になると見られている。
今2015年5月期は売上げ400億円(前期比4%増)、営業利益21億円(同95%増)を見込んでいる。そして今2015年5月期からの3年間の中期経営計画として、「NEXT100~100年のその先へ~」を策定した。国際競争力の強化へ中国・米国・韓国・インド・台湾市場でのグループ海外拠点を中心とした事業推進。東南アジア拠点によるブランド構築および事業展開を推進し、2017年5月期に売上げ500億円(前々5月期349億円)、営業利益30億円(同10億7600万円)を目指す。評価余地はまだ大きい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
東洋電機製造<6505>(東1)は7月10日に好決算を発表した。前2014年5月期は営業利益10億7600万円と、前々期比114%増益を確保した。
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2014-07-25 12:30