睡眠4時間未満の人は肥満の自覚2.8倍=ASLEEPが実態調査
寝不足が続くと肥満になる? ――アイシン精機(本社・愛知県刈谷市)の寝具ブランド「ASLEEP(アスリープ)」が全国1206名の社会人に聞いた「睡眠」に関する実態調査で、「睡眠4時間未満の人は、4時間以上の人より肥満を自覚する割合が2.8倍」という結果が明らかになった。調査は2014年6月24日から6月26日にわたって行われ、全国18歳から69歳の男女が回答。7月25日にアイシン精機が調査結果を公表した。
調査によると、「平日の睡眠時間」は、「5時間から6時間」の人が最も多く36.2%を占めた。次いで、「6時間から7時間」の人(31.5%)が多く、約68%の人が、平日は5時間から7時間の睡眠時間であることがわかった。
一方で、「休日の睡眠時間」について質問すると、「7時間から8時間」の人が最も多く30.0%を占めた。次いで、「6時間から7時間」の人(29.9%)が多く、休日の一般的な睡眠時間は平日よりも多い傾向が明らかになった。特に、「8時間以上」寝ている人は、休日は20.1%を占め、平日の2.1%と比較すると約10倍に増えており、休日になると「寝だめ」をする人が多いこともうかがえる。
続いて、睡眠時間と健康に関する実態を探るため、平日の睡眠時間別に、「最近1年間で感じた症状」について質問したところ、睡眠時間が「4時間未満」の人(4.0%)が、「肥満」と自覚する割合が29.2%と突出し、睡眠時間が4時間以上の人の平均(10.3%)と比較すると約2.8倍も多い結果となった。
睡眠時間が短い人ほど肥満を自覚する人が多くなる結果について、医学博士の遠藤拓郎氏は、「睡眠時間が短いと、食欲を抑えるホルモンのレプチンが出にくくなり、肥満や糖尿病、高血圧が増えることが分かっています。睡眠不足が肥満を助長し、肥満になると糖尿病や睡眠時無呼吸症候群が増え、糖尿病による夜間頻尿や、無呼吸症による中途覚醒も増えてしまうなど、悪循環に陥ってしまいます」と語っている。
また、「起きようとする時間のどのくらい前に目が覚めてしまうか」と質問したところ、78.1%が、起きたいと思っている時間まで眠ることができずに、途中で起きてしまうという実態も明らかになった。全体の42.5%の人は、起きたい時間より1時間以上前に目覚めてしまい、「起きたい時刻よりも前に目が覚めることはない」という回答は、わずか21.9%しかなかった。
この結果について早稲田大学スポーツ科学学術院教授の内田直氏は、「早く起きてしまい、充分睡眠によって心身の回復が得られないと思われる方は、運動習慣が効果があることもあります。また、ストレッチやアロマなどのリラクゼーション法をうまく取り入れ、睡眠をとる前に気分をほぐす工夫をしたり、寝る前の飲酒を控えるなどの対策をとることなどで対処することができます」とアドバイス。さらに、「睡眠をある程度長くとることも大切ですが、その質も重要です。睡眠計の進化によって、ある程度睡眠の質が評価されるようになってきているので、自分でチェックして問題があれば、睡眠計のデータを持って専門医に相談してみることも良いでしょう」と語っている。
「ASLEEP」は、トヨタグループのアイシン精機が、自動車部品メーカーとして培った技術力を活かし、1966年以来、理想の睡眠環境を追求し、2006年に設立したブランド。質の高い眠りで活力あるライフスタイルの提供に努めている。ASLEEPブランドからは、眠りの質を定量的に把握できる「ねむりモニター」も発売している。(編集担当:風間浩)
寝不足が続くと肥満になる? ――アイシン精機(本社・愛知県刈谷市)の寝具ブランド「ASLEEP(アスリープ)」が全国1206名の社会人に聞いた「睡眠」に関する実態調査で、「睡眠4時間未満の人は、4時間以上の人より肥満を自覚する割合が2.8倍」という結果が明らかになった。調査は2014年6月24日から6月26日にわたって行われ、全国18歳から69歳の男女が回答。7月25日にアイシン精機が調査結果を公表した。
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2014-07-25 15:00