ネットワークバリューコンポネンツは下値を着実に切り上げ、収益改善期待

  ネットワーク関連製品のネットワークバリューコンポネンツ <3394> (東マ)の株価は乱高下する展開だが、下値は着実に切り上げている。収益改善期待で再動意の可能性もあるだろう。   セキュリティ、モバイル、クラウド、サービスを重点分野として、ネットワーク関連製品の輸入販売・運用・保守事業を展開し、新規事業としてコンテンツ配信分野にも取り組んでいる。13年5月に新日鉄住金ソリューションズ <2327> と資本・業務提携し、13年8月には米ニクサン社のネットワーク監視ソリューション製品に関する販売代理店契約、13年10月にはカナダのノビフロー社が開発したオープンフロー関連製品の国内独占販売代理店契約を締結した。アライアンス戦略も寄与して事業基盤強化が期待される。   前期(13年12月期)連結業績見通し(11月14日に減額修正)は売上高が前期比4.1%減の25億55百万円、営業利益が同63.2%減の45百万円、経常利益が同77.8%減の27百万円、純利益が同90.4%減の10百万円としている。低採算案件の増加や、子会社イノコスが予定していた大型案件の失注が影響するようだ。ただし無線LAN関連や監視サービスなどの需要は堅調であり、今期(14年12月期)の収益改善が期待される。   株価の動き(14年1月1日付で株式100分割)を見ると、急騰して付けた10月30日の戻り高値3000円から11月20日の1701円まで急反落した。そして12月11日には2250円まで急伸する場面があったが、反落して足元は概ね1700円~1850円近辺で推移している。やや乱高下する展開だ。ただし8月の安値圏1400円台まで下押すことなく、下値は着実に切り上げている。   12月30の終値1784円を指標面(株式100分割後)で見ると、前期推定連結PER(会社予想に株式分割を考慮した連結EPS11円22銭で算出)は159倍近辺、実績PBR(前々期実績に株式分割を考慮した連結BPS303円05銭で算出)は6倍近辺である。週足チャートで見ると急伸して上ヒゲを付ける形だが、下値は52週移動平均線に沿って着実に切り上げている。収益改善期待で10月の戻り高値を試す可能性があるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネットワーク関連製品のネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)の株価は乱高下する展開だが、下値は着実に切り上げている。収益改善期待で再動意の可能性もあるだろう。
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2014-01-06 09:15