中国の金消費量が前年比減 原因は価格の低迷か=中国メディア

中国黄金協会は23日、2014年上半期における中国の金消費量が前年同期比19.38%減の569.45トンになったことを発表した。中国新聞社は23日付で、「金消費の落ち込みは、金の価格低迷が原因」との分析を紹介、現在の金価格は中国の個人投資家が13年上半期に金を買い漁った時よりもさらに下落していると伝えた。
記事は、投資向けの金の延べ棒の消費量が前年同期比62.13%減の105.58トンに落ち込んだことを紹介、さらにコインなどの用途としての金消費量も同44.3%減の10.95トンにとどまったことを伝えた。一方、宝飾品としての消費量は11.02%増と好調を保ったと伝えた。また、中国の金生産量は前年同期比9.47%増の211.073トンで、18.251トンの増加だった。
2013年の中国における金消費量は前年比40%増の1176.4トンと大幅な伸びを示し、投資用の金の延べ棒の消費は50%を超える伸びを示した。これは金価格が1オンス1400ドル前後だった際に「金価格が底値にある」と判断した中国の個人投資家らが金を買い漁ったためだが、金の価格はその後も下落を続け、今年は1オンス1200ドルから1390ドルの間で推移している。
記事は、「中国の金消費量が落ち込んだ主な原因は金価格の低迷にある」との分析を紹介、昨年に金を買い漁った中国の個人投資家らが大きな含み損を抱えているとの見解を示した。
金は有事の際における資金の逃避先として知られるが、記事は今年は米国経済が回復に向かうとの見通しから金価格は上昇しにくいとの分析があることを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国黄金協会は23日、2014年上半期における中国の金消費量が前年同期比19.38%減の569.45トンになったことを発表した。中国新聞社は23日付で、「金価格の低迷が消費が落ち込んだ原因」との分析を紹介、現在の金価格は中国の個人投資家が13年上半期に金を買い漁った時よりもさらに下落していると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-07-26 14:45