今週の為替相場見通し(2014年1月6日-)=為替王

  2014年の為替相場は、いきなり円高でスタートしました。細かく見ますと、通貨によってだいぶ異なる動きが見られます。注目したいのはオセアニア通貨。新年早々、主要通貨が円高に動いたのに対して、ひときわ力強い動きを見せたのがNZドル円。為替相場全体の円高の流れにのまれる場面もありましたが、力強く跳ね返して、すぐに1NZドル=86円台を回復しました。米ドル、ユーロ、ポンドなど主要通貨が下落するなかで、NZドル円だけは年末の高値(円安値)を更新。際立った力強さを見せています。チャート分析に基づき上昇目処を算出するなら、最大87円台後半~88円近辺が出てきます。   次に、豪ドル。注目のAUD/USD相場は、短期トレンドが転換していると見てよいかもしれません。長期的なトレンドは下向き(豪ドル下落)で変わらないとしても、短期トレンドは上向きへの変化の兆候がいくつか出ており、目先のターゲットは控えめに見て0.90台半ば、さらに0.91台へ伸びる可能性もあると考えます。そうなりますと、豪ドル円は、米ドル円の動向にも左右されますが、もし豪ドル円を単独で見るならばポイントはズバリ94円近辺の水準。過去2カ月以上もの長期に渡って、93円台後半~94円台前半の水準が強力に豪ドルの上昇を阻止する抵抗ラインになっています。今週もし、その強力な抵抗帯をブレイクすることができれば、昨年11月から全面的な円安のなかで、ひとり完全に取り残されていた豪ドル円が、今までの出遅れを取り戻すべく、大きく上昇するシナリオも、ひょっとしたら考えられるのではないかと思います。その場合、控えめにみて96円近辺。最大で99円とか100円突破といった目処も出ないこともありません。いずれにしましても、すべては強力な抵抗帯をブレイクできればの話ですので、今週注目したいです。   最後に米ドル円。年末に105円へ急騰した米ドル円は、年が変わって、さすがに勢いは続かず、104円へ押し戻されました。チャート分析の観点でも、年末までの円安の勢いの鈍化は確認できますが、11月以降の短期的な上昇トレンドそのものは継続中との見方になり、引き続き、106円台~107円台へと最後のもうひと伸びがあることを期待したいです。(執筆者:為替王)
2014年の為替相場は、いきなり円高でスタートしました。細かく見ますと、通貨によってだいぶ異なる動きが見られます。注目したいのはオセアニア通貨。
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2014-01-06 09:30