今週の為替相場見通し(2014年7月28日-)=為替王
読みにくい為替相場が続いているなかで、比較的方向性が出ていて、予想通りに動いているのがユーロ。ユーロドルは先週末、1.34台前半まで下がってきて、年初来安値を更新しているところです。短期的なチャート分析の観点では、先々週のブログ記事で「下落を示唆するシグナルが出始めている」ことを察知。「ターゲットは1.32近辺」と、当時まだ1.36を割れたばかりなのに、かなり大胆な予想を掲げました。その後は、たしかに徐々にではありますがユーロが下落し続けており、年初来安値の更新に至っている状況です。ほぼ一方的に下がり続けているので多少反発することはあるかもしれません。今週反発するとすれば目処は1.35台。1.35台前半あたりにちょっとした壁が形成されており、反発が生じたとしてもそのあたりでは上値を抑えられやすいと考えます。そして引き続き、大きなターゲット1.32近辺へと下落することを期待したいです。
ユーロだけでなく、ポンドも対ドルで下方へ崩れつつあります。ポンドドルは私の手元のチャートにおいて先週早々に下落シグナルが点灯し、その後、週後半には1.70の大台を割り込みました。ターゲットは1.68台。為替はどの通貨もトレンドが出にくい状況が今年ずっと続いていますが、今回、ユーロドルもポンドドルも大きなターゲットへと伸びることを期待したいです。
次に豪ドル円。大きく下落することを予想していた豪ドル円は、確かに下落しましたが、結局、94.4円止まり。先週は一時96円を回復するなど急反発しました。ただ、完全に短期トレンドが転換したとまでは言えず、今週の注目ポイントは96円近辺の水準。この水準を早期にクリアしますと、一気に上昇方向へはずみがつくシナリオも考えられます。が、超えられないようですと、また反落に向かう可能性が出てくると考えます。
最後にNZドル円。先々週から「控えめに見て87円割れ」との予想を掲げてきました。先週本当に87円割れを達成しました。予想通りに動いていることは喜ばしいことです。ただ先週はわずかに87円を割れた程度ですので、今週はもう少ししっかり86円台に入ってくることを期待したいです。(執筆者:為替王)
読みにくい為替相場が続いているなかで、比較的方向性が出ていて、予想通りに動いているのがユーロ。
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2014-07-28 07:30