アールシーコアは出直りの流れに変化なし、高配当利回りも支援材料
ログハウス(丸太組み工法住宅)のアールシーコア <7837> (JQS)の株価は、5月の年初来安値930円から6月の戻り高値1119円まで切り返した。その後は1030円~1050円近辺で推移していたが、7月25日には1075円まで上値を伸ばして動意の構えを見せている。高配当利回りも支援材料であり、中期成長力を評価して出直りの流れに変化はないだろう。なお7月31日に第1四半期(4月~6月)の業績発表を予定している。
ログハウスのオリジナルブランド「BESS」の販売(国内直販部門と販社部門、および連結子会社のBP社)、カントリーログハウスなどキット部材の製造販売(北米部門)を展開し、東京・代官山の「BESSスクエア」と神奈川県の「BESS藤沢展示場」の直営展示場2拠点も運営している。前期(14年3月期)の全国BESS展示場への新規来場者数は前々期比14.8%増の2万6567件と増加基調である。
今期(15年3月期)の連結業績見通し(5月15日公表)については、売上高が前期比5.1%増の127億円、営業利益が同66.6%減の3億円、経常利益が同67.0%減の3億円、純利益が同68.8%減の1億80百万円で、契約棟数は同8.7%増の1100棟、契約高(受注高)は同2.7%増の119億90百万円の計画としている。配当予想は同2円増配の年間42円(第2四半期末20円、期末22円)としている。
売上面では、消費増税前の駆け込み需要の反動減の影響を受けるが、前期末の契約残高(受注残高)が前々期末比11.9%増の67億33百万円と高水準であり、新規販社拠点の増加なども寄与して増収見込みとしている。利益面では、資材価格上昇や職人不足に伴う原価上昇に加えて、商品競争力の強化、BESSの営業スタイル再徹底、拠点の拡充、既存拠点の移転拡大など、中期成長に向けた経営資源の集中投下に伴う費用増加で減益見込みとしている。
中期経営計画では、目標数値として17年3月期の契約棟数1900棟、売上高180億円、営業利益率8%、ROE18%を掲げ、重点戦略としてBESSブランドの深耕、営業拠点と営業員の拡充、展示場50拠点展開などを推進している。自然派志向の高まりも追い風として全国BESS展示場への新規来場者数は増加基調であり、消費増税の影響で一時的な反動があっても、全国的な宣伝効果、ブランド知名度深耕効果、新規拠点開設効果、新モデル投入効果、高付加価値化効果などで中期的に収益拡大基調だろう。
株価の動きを見ると、5月21日に付けた年初来安値930円から6月26日の1119円まで切り返した。その後は戻り一服の形となったが、1030円~1050円近辺で堅調に推移している。そして7月25日には1075円まで上値を伸ばして動意の構えを見せている。中期成長力を評価して出直りの流れに変化はないだろう。
7月27日の終値1075円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS41円53銭で算出)は25~26倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間42円で算出)は3.9%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS921円87銭で算出)は1.2倍近辺である。日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を素早く回復し、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって26週移動平均線突破の動きを強めている。高配当利回りも支援材料であり出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ログハウス(丸太組み工法住宅)のアールシーコア<7837>(JQS)の株価は、5月の年初来安値930円から6月の戻り高値1119円まで切り返した。
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2014-07-28 09:30