日立ハイテクは高値更新、2Q累計業績上方修正で市場予想を上回り割安修正

  日立ハイテクノロジーズ <8036> は、294円高の2812円と5営業日続伸し、1月16日につけた年初来高値2780円を更新している。前週末25日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算の開示に合わせて、今期第2四半期(2Q)累計業績の上方修正を発表、市場コンセンサスを上回ったことから割安修正買いが増勢となっている。前週から本格化した3月期決算会社の1Q決算発表では、業績上方修正銘柄の株価反応は高安マチマチとなっているが、これは株価水準そのものが、市場平均に比べて割安か割高かで選別されており、同社の3月通期業績は、期初予想の据え置きとしたが、通期純利益が大幅続伸と見込まれていることでポジティブに評価されている。 ■電子デバイスシステム部門が設備投資拡大の恩恵を享受   2Q累計業績は、売り上げを期初予想の据え置きとしたが、営業利益と経常利益を各35億円、純利益を24億円引き上げ営業利益は172億円(前年同期比2.72倍)、経常利益は172億円(同2.59倍)、純利益は117億円(同3.25倍)とV字回復し、利益は市場コンセンサスを29億円~22億円上回る。電子デバイスシステム部門でエッチング装置が大手主要顧客向けに好調に推移したほか、チップマウントが中国市場の設備投資活発化を享受し、ダイボンダも、スマートフォンを中心としたモバイル機器向けに設備投資が堅調に推移しており、2Qの同部門の売り上げが同24%増、営業利益も65%増とそれぞれ大きく伸びることが要因となる。   3月通期業績は、期初予想に変更はなく、売り上げ6600億円(前期比3.3%増)、営業利益350億円(同15.0%増)、経常利益350億円(同12.5%増)、純利益256億円(同42.0%増)と続伸を予想している。 ■なおPERは15倍台と割安で7年ぶりの3000円大台も有望   株価は、年初来高値2780円から前期売り上げと純利益の下方修正、さらに今期業績の続伸予想も市場コンセンサスを下回るとして下値を探り、5月に年初来安値2093円まで突っ込み、1株純資産1981円の目前水準は下げ過ぎとして調整幅の3分の2戻し寸前水準までリカバーしてきていた。PERは15倍台となお割安であり、高値を奪回したここからは、2007年7月以来の3000円大台での活躍も有望になってくる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日立ハイテクノロジーズ<8036>(東1)は、294円高の2812円と5営業日続伸し、1月16日につけた年初来高値2780円を更新している。
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2014-07-28 11:00