日経平均終値は71円高、日精線がS高、富士通ゼも高い

 28日の日経平均株価終値は、71円53銭高の1万5529円40銭と続伸。  前週末のNYダウが123ドル安と売られたことで、週明けの日経平均は30円安の1万5426円と小幅安で寄り付いた。  しかし、外国為替市場でドルが101円台後半となりやや円安が進んでいることや、今週から本格化する国内企業の決算発表に対する期待もあり、日経平均は売り一巡後にプラス転換。前場に99円高の1万5556円まで買われ、後場も1万5500円台でのもみ合いとなった。  個別では、水素ステーション向けの水素発生器を開発したと報じられた日本精線 <5659> がストップ高まで買われたほか、9月中間期業績予想を上方修正した富士通ゼネラル <6755> が年初来高値を付け、4―6月期の好決算が好感された日立化成 <4217> や日立ハイテクノロジーズ <8036> が急騰。実質国有化時の公的資金返済が完了すると発表したりそなホールディングス <8308> も大きく買われた。  また、政府が国内3カ所にカジノ開設を計画と伝わり、オーイズミ <6428> 、フジ・メディア・ホールディングス <4676> 、日本金銭機械 <6418> 、ユニバーサルエンターテインメント <6425> などカジノ関連株が軒並み高となっている。  一方、1Q業績が最終減益に終わり、通期も減益予想を据え置いた東洋機械金属 <6210> が急落。大型の自社株売り出しを発表した吉野家ホールディングス <9861> が軟調となり、取引時間中の決算発表銘柄では、4―6月期の減収減益が嫌気された持田製薬 <4534> 、1Qの純利益が78%減となった東海ゴム工業 <5191> などが売られた。  業種別では、銀行や海運、パルプ・紙、建設、鉄鋼株などが強い動きをみせた一方、鉱業、精密機器、電力・ガス、不動産、空運株などが軟調となった。(編集担当:片岡利文)
28日の日経平均株価終値は、71円53銭高の1万5529円40銭と続伸。
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2014-07-28 14:30