OBARA GROUPは上値追いの流れに変化なし
溶接機器や平面研磨装置のOBARA GROUP <6877> の株価は、6月30日に4月高値4310円を突破し、7月23日には4735円まで上値を伸ばした。自律調整を挟みながら上値を追う展開に変化はないようだ。今期(14年9月期)業績見通し再増額の可能性も支援材料であり、8月4日予定の第3四半期累計(10月~6月)の業績発表に向けて期待感が高まる可能性もあるだろう。
自動車業界向け抵抗溶接機器や造船・建設業界向けアーク溶接機器を主力とする溶接機器関連事業、エレクトロニクス業界向け平面研磨装置や洗浄装置を主力とする平面研磨装置関連事業を展開している。溶接機器関連事業では、中長期的な市場拡大に向けて弾力的な供給体制を整備するため、中国(南京・上海)の設備能力を増強している。
今期(14年9月期)の連結業績見通しについては、前回予想(3月27日に増額修正)を据え置いて売上高が前期比15.3%増の445億円、営業利益が同23.4%増の77億50百万円、経常利益が同11.0%増の81億50百万円、純利益が同12.1%増の51億50百万円としている。配当予想については、前期から記念配当10円を落として年間40円(第2四半期末20円、期末20円)としている。
想定為替レートは1米ドル=102円として、セグメント別の売上高の計画は、溶接機器関連事業が同20.5%増の315億円、平面研磨装置関連事業が同4.3%増の130億円としている。期初時点では自動車関連の設備投資需要が落ち着いた状況になる見込みとしていたが、アジア地域を中心に世界の自動車関連の設備投資は依然として活発である。平面研磨装置関連事業もスマートフォン関連を中心に、エレクトロニクス関連素材メーカーの設備投資や生産が回復傾向を強めている。
第2四半期累計(10月~3月)は前年同期比34.3%増収、61.4%営業増益、39.3%経常増益、53.8%最終増益の大幅増収増益で、通期見通しに対する進捗率は売上高が54.7%、営業利益が65.0%、経常利益が66.2%、純利益が69.4%と高水準だった。通期見通し再増額の可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、5月の直近安値3490円から切り返し、6月30日に4435円を付けて4月高値4310円を突破した。さらに7月23日には4735円まで上値を伸ばしている。過熱感を冷ますための短期的な自律調整を挟みながら上値を追う展開に変化はないようだ。
7月28日の終値4675円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS265円12銭で算出)は17~18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は0.9%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1596円45銭で算出)は2.9倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。今期業績見通し再増額の可能性も支援材料であり、上値追いの流れに変化はないだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
溶接機器や平面研磨装置のOBARA GROUP<6877>(東1)の株価は、6月30日に4月高値4310円を突破し、7月23日には4735円まで上値を伸ばした。
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2014-07-29 09:30