【為替本日の注目点】ドル円堅調も再び膠着、市場はFOMCやGDP米雇用統計待ち
NY市場
ドル円は堅調な動きを見せながらも、101円90銭近辺を抜けず101円台後半でもみ合う。
ユーロドルも1.34台前半から半ばで小動き。本日から始まるFOMCやGDP、あるいは週末の雇用統計を待つ姿勢が強まる。
株式市場はまちまち、ダウは4日ぶりに反発したものの、ナスダック、S&P500は小幅に下落。
債券相場は小幅に下落。FOMCでは資産購入規模を縮小するとの見方で一致しており、上値を重くした。長期金利は2.48%台まで上昇。
金価格は変わらず、原油は小幅に反落。
6月中古住宅販売成約指数 → -1.1%
ドル/円 101.75~ 101.88
ユーロ/ドル 1.3431 ~ 1.3444
ユーロ/円 136.72 ~ 136.90
NYダウ +22.02 → 16,982.59ドル
GOLD ±0 → 1,303.30ドル
WTI -0.42 → 101.67ドル
米10年国債 +0.027 → 2.487%
本日の注目イベント
日 6月失業率
米 5月ケースシラー住宅価格指数
米 7月消費者信頼感指数
米 決算発表 →ファイザー、アメックス、ツイッター
ドル円は先週よりも若干水準を切り上げ、101円台後半で推移していますが、この水準で再び膠着状態を強めてきました。101円90銭から上値がやや重い感じがしますが、ここを抜け切れば102円台ということもありドル売りが並ぶのもやむをえない気もします。
101銭90銭近辺は、これまで102円40銭近辺にいた「雲」(日足)が下がってきたことで上値を抑えている形になっていますが、逆に言えば「抜け易い」とも言えます。しかもこの「雲」は非常に薄く、102円台に乗せれば抜けたことになります。もっとも、そのすぐ上には「120日線」と「200日線」がいるため、完全に上抜けするには102円20銭程度まで上昇する必要があります。
ドル円の膠着状態は、相場を動かす材料が不足していることがありますが、今週は米国から重要指標が相次いで発表されることから「今度こそは・・・」と期待も膨らみます。30日にはADP雇用者数と第2四半期GDPが発表されます。特にGDPについては、前期が市場予想を大きく下回る「-2.9%」だったこともあり、その反動から「+3.0%」と予想されています。
また、FOMCの声明文も発表されます。今回はイエレン議長の記者会見は予定されていませんが、100億ドルの資産購入の減額が決定されると見られます。1日の週末には7月の雇用統計が出ます。先月が28.8万人の増加で、それでもこの指標発表直後に記録した102円28銭が直近のドルの高値になっており、それ以来約1ヶ月間102円台を見てはいません。今回の予想は23.1万人と、失業率は変わらずの6.1%が見込まれています。
今朝の経済紙に、「ドル円の取引高が前年同期比46%減少し、19年ぶりの低水準」との記事がありました。年初からの値幅が5円弱で、さすがにこれでは出来高が増えないのは当然です。昨年が特に「ドル高、株高」が進み、明確な円安トレンドが出ていたため、取引高が大きく膨らんだという背景がありました。そのため昨年と単純に比較するのは無理としても、ボラティテリティーの低さは尋常ではありません。7月もそろそろ終わります。8月に期待するしかありません。予想レンジは101円60銭~102円10銭程度としたいと思います。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ドル円は堅調な動きを見せながらも、101円90銭近辺を抜けず101円台後半でもみ合う。
economic,gaitameonline,gaitamedotinterview,fxExchange
2014-07-29 09:30