ミロク情報サービスは急騰の反動調整が一巡してモミ合い上放れの動き、強基調へ転換
財務・会計ソフト開発のミロク情報サービス <9928> の株価は急騰の反動調整が一巡し、11月以降のモミ合い展開から上放れの動きを強めている。好業績や指標面の割安感も支援材料に強基調となりそうだ。
会計事務所(税理士・公認会計士事務所)と、その顧問先企業である中堅・中小企業向けに、業務用アプリケーションソフトの開発・販売、汎用サーバ・パソコン・サプライ用品の販売、保守サービス、経営情報サービス・コンサルティングサービスの提供などを展開している。約8400の会計事務所ユーザーと約1万7000社の中堅・中小企業ユーザーを有し、システム導入契約売上とサービス収入が柱のストック型収益構造である。
重点戦略としては、会計事務所とのパートナー関係強化、クラウドサービスの拡大、中小・ベンチャー企業を支援するビジネス情報サイト「bizocean(ビズオーシャン)」の拡充、BtoCビジネスへの参入(お金管理アプリの提供)などを掲げ、13年11月には「bizocean」の登録会員数が100万人を突破した。また13年10月には連結会計システムの開発を手掛けるプライマルと資本・業務提携し、個別会計から連結会計、企業情報開示、連結納税までグループ経営を広範囲にわたって支援するソリューション提供を強化している。
今期(14年3月期)連結業績見通しについては売上高が前期比4.0%増の217億60百万円、営業利益が同4.6%増の23億80百万円、経常利益が同3.7%増の23億70百万円、純利益が同11.1%増の13億20百万円として、3期連続の過去最高益更新の見込みだ。広告宣伝費や販売促進費が増加するが、13年4月に投入した中小企業向け新ERPシステム「MJSLINK NX-Ⅰ」や新規顧客開拓が寄与して、中堅・中小企業向けソフトウェア売上が増加し、ソフト保守サービス契約率が上昇してサービス収入も順調に増加する。消費増税やウインドウズXPサポート終了に伴う特需も寄与しそうだ。
株価の動きを見ると、9月30日の高値469円から反落して急騰の反動調整局面となり、11月以降は概ね380円~400円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だ。ただし12月27日には402円まで上伸する場面があり、足元ではモミ合い上放れの動きを強めている。証券優遇税制廃止に伴う節税売りも一巡して好業績を見直す動きだろう。
12月30日の終値396円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS43円04銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は3.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS310円05銭で算出)は1.3倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなり、一旦割り込んだ13週移動平均線を回復した。また日足チャートで見ると戻りを押さえていた25日移動平均線を突破して上伸した。指標面の割安感も支援材料にモミ合い上放れの動きだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
財務・会計ソフト開発のミロク情報サービス<9928>(東1)の株価は急騰の反動調整が一巡し、11月以降のモミ合い展開から上放れの動きを強めている。好業績や指標面の割安感も支援材料に強基調となりそうだ。
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2014-01-06 10:15