日経平均は88円高で取引終了、円の弱含みで一段高
29日の日経平均株価は前日比88円67銭高の1万5618円07銭と3日続伸して引けた。米国株は高安まちまちだったが、東京市場では好業績銘柄を中心に買いが先行。個別株物色の様相を強め、朝方の日経平均は上値の限られた展開が続いたが、先物への断続的な買いを支えに上げ幅を拡大。後場はドル・円が102円に接近したことも支えになり、一段高となった。
個別では、15年3月期第1四半期で2ケタ増収増益の日産自動車 <7201> や、業績予想を上方修正した日産化学工業 <4021> が高い。第1四半期で営業益2.1倍のジェコス <9991> 、営業益9割増の北越工業 <6364> 、営業益2ケタ増のきんでん <1944> なども物色された。14年9月中間期業績予想を上方修正した住友電設 <1949> も買いが優勢となった。岩谷産業 <8088> など水素関連株の一角も堅調。
14年6月期業績予想の上方修正を発表したアクシーズ <1381> や、国立がん研究センターとの共同研究で創出したTNIKキナーゼ阻害剤が特許査定を受けたカルナバイオサイエンス <4572> などはストップ高を演じた。債務超過解消による上場廃止に係る猶予期間の解除を発表したメガネスーパー <3318> もストップ高。
半面、欧州エアバスの「A380」導入計画の変更を発表したスカイマーク <9204> は急落し、年初来安値を更新。エアバス側が法外な違約金を提示してきたため、今後の交渉に懸念が強まったようだ。15年3月期第1四半期で赤字に転落したタカラレーベン <8897> も軟調。第1四半期で営業益27.3%減の日清製粉グループ本社 <2002> も売りが優勢となった。(編集担当:宮川子平)
29日の日経平均株価は前日比88円67銭高の1万5618円07銭と3日続伸して引けた。
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2014-07-29 15:00