コマツは新高値、日立建機は反落、決算で明暗分かれる

 コマツ <6301> は3日続伸し、6月27日の年初来高値を上回った。午前9時3分には56.5円高(2.40%高)の2407円を付けている。一方、日立建機 <6305> は3営業日ぶりに反落し、寄り付き直後に119円安(5.51%安)の2040円まで下落した。  コマツと日立建機は29日引け後に15年3月期第1四半期の決算をそれぞれ発表。2社とも営業増益を確保したが、日立建機は同時に通期業績予想を下方修正したため、株価も明暗を分けた。  コマツの第1四半期は売上高が前年同期比1.1%増の4602億2100万円、営業利益が同21.1%増の634億7800万円で、いずれも市場コンセンサスを上回った。中国の需要低迷を欧米や中近東でカバーした。通期業績予想は売上高1兆8800億円(前期比3.8%減)、営業利益2430億円(同1.0%増)を据え置いている。  一方、日立建機も第1四半期では売上高が前年同期比0.6%増の1876億9900万円、営業利益が同21.1%増の115億7300万円と増収増益を確保できたが、中国などで油圧ショベル需要が弱含みで推移。14年9月中間期の売上高を3900億円から3650億円(前年同期比2.3%減)、営業利益を310億円から220億円(同12.1%減)に、通期の売上高を8000億円から7400億円(前期比7.8%減)、営業利益を800億円から600億円(同13.2%減)に引き下げた。(編集担当:宮川子平)
コマツは3日続伸し、6月27日の年初来高値を上回った。一方、日立建機は3営業日ぶりに反落した。
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2014-07-30 09:30