中国の輸出損出額、２０１３年は６６２億円　国外の「技術的貿易措置」の影響＝中国メディア

　中国メディア・新華網は２９日、国家品質検査総局弁公室の陸春明副主任が同日の記者会見において、２０１３年に中国が国外の技術的な貿易措置によって被った貿易直接損失額が約６６２億米ドル（約６兆７５００億円）にのぼったと発表したことを報じた。 　記事は、全国的に実施した国外の技術的な貿易措置にかんするアンケートの結果から、中国の輸出企業が技術的な貿易措置によって受けた直接損失額が６６２億米ドルとなり、１２年よりも２３億ドル（約２３４０億円）減少したことを紹介。一方で、陸氏が「依然として技術的な貿易障壁の影響が大きい」コメントしたことを伝えた。 　調査によると、影響が大きかった国や地域は米国、ＥＵ、日本、カナダ、ラテンアメリカの順で、米国だけで直接損失額の３１．９％を占めた。また、業種別では機械電子機器が被害総額の４１．７％と半数近くを占め、以下紡績、化学鉱業金属、農産品・食品、玩具・家具と続いた。 　工業製品の主な技術的貿易措置の種類は認証要求、技術標準、ラベル・表示、有害・有毒物質限界量、包装・材料の５分野に集中。農作物や食品輸出では残留農薬、重金属、微生物、ラベル、工場や倉庫の登録といった５点の技術的措置が多かった。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）