クラリオンは1Q業績黒字転換を好感して高値更新

  クラリオン <6796> は、16円高の406円まで上げて高値を更新している。前日29日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算を発表、黒字転換して着地したことを好感している。信用売り残、買い残が積み上がって大取組となっており、売り方と買い方の攻防のなか材料株思惑が再燃する可能性は残る。証券各社が、自動運転の先進運転システム開発などを評価して投資判断・目標株価を相次いで引き上げていることも、引き続き見直されよう。 ■車載カメラのOEM生産が好調に推移し構造改革効果もオン   1Q業績は、売り上げが前年同期より8.1%増と増収転換し、経常利益が9億5900万円(前年同期は7億7200万円の赤字)、純利益が4億4200万円(同9億8700万円の赤字)と各黒字転換した。1Qの国内自動車販売が、消費税増税の駆け込み需要の反動で減少したが、日本では車載機器のカメラ関連製品販売が増加して、OEM(相手先ブランドによる生産)市場向けの売り上げが伸び、米州では、中南米子会社の日立グループ会社からの自動車部品生産受託の規模が拡大、欧州でもOEM市場向けが回復、円安ドル高の影響や原価低減効果も加わって黒字転換した。   3月通期業績は期初予想に変更はなく、売り上げ2000億円(前期比4.5%増)、経常利益63億円(同41.8%増)、純利益47億円(同76.1%増)と大幅続伸を見込んでいる。 ■信用売り残・買い残とも1300万株超と積み上がって倍率1倍台と拮抗   株価は、前期業績の上方修正で200円台に乗せ、今期の続伸予想が市場コンセンサスを上回るとして上値を追い、ここにきて自動車の自動運転関連人気や証券各社の新規の投資判断・目標株価引き上げなどで高値を更新してきた。この間、信用売り残、買い残は1300万株台に膨らんで信用倍率が1.06倍と拮抗し、売り方、買い方の攻防が続いている。投資採算的にはすでに割高水準となっているが、目先売り一巡後は需給主導で一段の上値トライが続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
クラリオン<6796>(東1)は、12円高の402円まで上げて高値を更新している。前日29日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算を発表、黒字転換して着地したことを好感している。
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2014-07-30 11:30