ユーグレナはバイオ燃料株人気に3Q決算の発表先取りが相乗して続伸

  ユーグレナ <2931> (東マ)は、10円高の1327円と続伸して始まっている。バス用、航空機用と相次ぎユーグレナ(和名・ミドリムシ)からバイオ燃料を開発するプロジェクトがスタートしたことからエコ関連人気が増勢となり、8月13日に発表予定の今9月期第3四半期(3Q)決算も、ユーグレナ配合の食品開発が進んでいることで業績期待を高めている。 ■小田急百、いすゞ自と機能性食品、バイオ燃料を各共同開発   同社は、動物と植物両方の豊富な栄養素をもつ微細藻ユーグレナの屋外大量培養に世界で初めて成功し、世界の食糧・環境問題を解決するバイオベンチャーとして機能性食品やバイオ燃料の開発を進めている。このうちバイオ燃料では、今年6月25日にいすゞ自動車 <7202> とバス用の次世代バイオディーゼルを実用化する共同開発契約を締結し、7月1日に同燃料を使用するバスの実道路運行を開始し、7月9日には同社も参画している「次世代航空機燃料イニシアティブ」によるロードマップ策定作業も開始された。   また機能性商品では、今年5月26日に小田急百貨店(東京都新宿区)と共同でミドリムシ配合のお中元ギフト商品12品目を開発、6月11日から販売を開始した。   今9月期業績は、売り上げ31億1300万円(前期比48.8%増)、営業利益1億7600万円(同横ばい)、経常利益2億4000万円(同9.0%減)、純利益1億4400万円(同70.0%減)と増収減益転換を予想しているが、各種助成金の受領や各種開発プロジェクトの進展などで業績上ぶれ期待も高まっており、8月13日発表予定の今期第3Q決算が注目されている。 ■中元商品発売で高値を更新し航空機燃料開発でも戻り高値   株価は、年初来安値918円から小田急百貨店との中元商品発売を歓迎して同高値1750円まで9割高し、いすゞとの共同開発では材料出尽くし感を強めて1261円まで調整、航空機燃料開発で1510円の戻り高値をつけたあと、25日移動平均水準の1300円台での値固めを続けている。自動車関連では、燃料電池車人気が根強く続くなか、バイオ燃料関連のテーマ株人気を高め、再度の上値トライが想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ユーグレナ<2931>(東マ)は、10円高の1327円と続伸して始まっている。
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2014-07-30 11:30