［ベトナム株］ハノイ最大の中古バイク市場移転、国民の反対強く

　　ハノイ市は現在、同市カウザイ区にある市内最大の中古バイク市場をバックトゥーリエム区に移転することを検討している。これを受け、同市場に店を出す人々の殆どが反対意見を表しており、商品となるバイクを売却して撤退するケースも生じている。 　　同市場の移転を検討している理由として、同市場の敷地が狭すぎるため、より広い地域に移すことで市場がより活性化するということが挙げられている。しかし、同市場で中古バイクを販売する人々は、ただでさえ中古バイクの売れ行きが低迷している中、まだ十分に都市化が進んでおらず中古バイクの需要も低い地域に移転しても、商売が一層困難になるだけだと指摘している。 　　中古バイク市場管理委員会は、カウザイ区人民委員会が同市場の移転について正式な決定を下す前に、同市場の人々の意見を聴取すべく、会合の機会を設ける必要があるとコメントした。 　　現在の中古バイクの販売価格は、この５年間で最低の価格となっている。ホンダの「ウェーブ（Ｗａｖｅ）」やヤマハの「シリウス（Ｓｉｒｉｕｓ）」は１０００万ドン（約４万９０００円）以下。ホンダの「エスエイチ（ＳＨ）」は３年前の２億３０００万ドン（約１１２万円）から１億４０００万ドン（約６８万円）、同「ピーエス（ＰＳ）」はピーク時の１億ドン（約４８万円）から３０００～５０００万ドン（約１５～２４万円）と、価格はいずれも大幅に下落している。（情報提供：ＶＥＲＡＣ）