日本の経産省が漫画やアニメの海賊版撲滅へ=中国メディア

経済産業省、一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構は30日、漫画やアニメの「海賊版」撲滅を目的とした「Manga-Anime here」を正式にオープンした。中国メディアの中国動漫産業網が30日付で報じた。
経済産業省によれば、「Manga-Anime here」は漫画やアニメの「本物」を見つけ、楽しむことができる正規版リンク集サイトだ。中国動漫産業網は、「Manga-Anime here」がサイト内で「反海賊版を訴える動画“Thanks,friends”が公開された」と伝えた。
記事は、動画「Thanks,friends」について、漫画やアニメの反海賊版プロジェクト「MAG PROJECT(Manga-Anime Guardians Project)」による宣伝動画だと紹介、「42作品の主人公がマンガやアニメの愛好家たちに感謝を示す内容となっている」と紹介した。
続けて、MAG PROJECTが出版社やアニメ制作会社など企業や業種の垣根を超えて「アニメの未来のために結成されたプロジェクト」であると紹介、MAG PROJECTの主張を引用し、「海賊版からは新しい才能は生まれない」と論じた。
中国では知的財産権という概念がまだ根付いておらず、今なお海賊版が氾濫している状況にある。インターネット上に限らず、中国の街中では高級ブランド品やソフトウェアなどの海賊版が堂々と販売されている。
文化庁が2013年に中国の北京、上海、広州、重慶の4都市で実施した日本のアニメ・漫画作品の海賊版に関する調査によれば、4都市における海賊版流通による年間損失額は約340億元(約5600億円)で、インターネット利用人口の割合などをもとに計算した場合、中国における年間損失額は約2300億元(約3兆8200億円)になるという。(編集担当:村山健二)(写真は中国動漫産業網の30日付報道の画面キャプチャ)
経済産業省、一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構は30日、漫画やアニメの海賊版撲滅を目的とした「Manga-Anime here」を正式にオープンした。中国メディアの中国動漫産業網が30日付で報じた。(写真は中国動漫産業網の30日付報道の画面キャプチャ)
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2014-07-31 13:45