日経平均は25円安で取引終了、終盤に下げ転換

 31日の日経平均株価は前日比25円46銭安の1万5620円77銭と5日ぶりに反落して引けた。円安進行を背景に買いが先行。日経平均は上げ幅を一時100円超に拡大した。ただ、買い一巡後は伸び悩み、円がやや強含んだこともあって上げ幅を縮小。先物への断続的な売りも観測され、日経平均は終盤にマイナス圏へ沈んだ。  業種別では、食品株や、水産株が下落し、鉄鋼株や、非鉄金属株もさえなかった。個別では、15年3月期業績予想の下方修正を発表したKIMOTO <7908> がストップ安を付け、全市場をあわせて値下がり率トップ。ワコム <6727> の下げもきつい。14年9月中間期業績予想が市場コンセンサスを下回った新日鉄住金 <5401> も売られた。第1四半期で営業赤字が拡大した任天堂 <7974> や営業益42.3%減のアンリツ <6754> も急落した。国内証券による投資判断の引き下げが観測されたKDDI <9433> も軟調。  半面、14年9月期業績予想を上方修正したコロプラ <3668> が急伸し、ストップ高。世界最小のGPUを開発したと発表したディジタルメディアプロフェッショナル(DMP) <3652> もストップ高を演じた。一部で来夏にもロボットスーツ「HAL」が医療機器として認められる可能性があると報じられたサイバーダイン <7779> や14年6月中間期業績予想を上方修正したカッシーナ・イクスシー <2777> も一時ストップ高。  14年9月中間期業績予想を上方修正したカシオ計算機 <6952> や富士電機 <6504> 、日本高周波鋼業 <5476> も物色された。15年3月期第1四半期で営業益2.2倍のエクセル <7591> なども高い。(編集担当:宮川子平)
31日の日経平均株価は前日比25円46銭安の1万5620円77銭と5日ぶりに反落して引けた。
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2014-07-31 15:00