マクドナルドの中国産鶏肉問題、海外の反応=為替王

 中国産の鶏肉問題は、海外でも波紋が広がっています。 ■米マクドナルド株、一時急落  本場のアメリカのマクドナルドの株は、日本でもネット証券などを通じて手軽に購入することができます。株価は長年、リーマンショックなどなかったかのように値上がりを続けてきて、配当利回りも高いことなどから、「初心者向けのアメリカ株」としても人気がありました。しかし今月は、中国産の鶏肉問題もあって(厳密には、あの鶏肉工場はマクドナルド社の直轄ではなくて、取引先の米OSIグループ傘下の工場)、米マクドナルドの株価は急落しています。 ■海外の報道と日本のコンビニの認識のズレ  中国の鶏肉工場の、あのショッキングな映像は海外でも広く流れました。その工場を問題視するという短絡的な視点ではなくて、アメリカ流の厳格な品質管理システムといえども、中国ではうまく機能しなかったといったニュアンスでの報道が見られます。日本のコンビニが「中国で信頼できる相手を探す」「日本企業の資本が入っているような、厳格な品質管理体制の中国産食材を厳選する」などと発言し、問題の本質をまったく理解していないのとは対照的です。 ■ロシアもマクドナルド問題を利用  ウクライナ問題でアメリカと対立するロシアの消費者庁は、ロシア国内のマクドナルド店舗が「安全性に問題がある商品を販売したのは違法」だとして訴訟を起こしました。対ロシア経済制裁の報復措置と見られます。(執筆者:為替王)
中国産の鶏肉問題は、海外でも波紋が広がっています。本場のアメリカのマクドナルドの株は、日本でもネット証券などを通じて手軽に購入することができます。株価は長年、リーマンショックなどなかったかのように値上がりを続けてきて、配当利回りも高いことなどから、「初心者向けのアメリカ株」としても人気がありました。
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2014-08-01 10:00