FCVはEVの脅威になる? 「一気に普及する可能性も」と自動車関係者=中国メディア

 中国メディアの一財網は7月31日、海外メディアの報道を引用したうえで、トヨタ自動車が今年度中に発売を予定している燃料電池自動車(FCV)が「Mirai(ミライ)」と命名されたと伝えた。  FCVは水素を燃料に発電して走行できるエコカーで、一財網はトヨタに対する取材を通じて得た情報として、「トヨタはすでにFCV発売に向けて水素ステーションといったインフラ整備のほか、メディアでのプロモーションを開始している」と報じた。  トヨタは2015年4月までに国内でFCVを発売する計画で、価格は約700万円になる予定。さらに米国や欧州では15年夏ごろの発売に向けて準備を進めている。記事は「FCVは燃料となる水素の1回の補充で約480キロメートルも走行が可能で、水素の補充にはたった3分しかかからない」と伝えた。  続けて、中国汽車流通協会の関係者の発言として、「10年前であればFCV1台あたりの製造コストは200万米ドル(約2億円)とも言われていたが、現在は当時の30分の1にまでコストは低下し、市販できるだけの価格競争力になっている」と指摘。  さらに、米国の電気自動車メーカーであるテスラモーターズにとってFCVは「脅威的存在」になるとし、「リチウム電池による電気自動車の普及という段階を飛び越え、究極のエコカーであるFCVが一気に普及する可能性もある」と論じた。(編集担当:村山健二)
中国メディアの一財網は7月31日、海外メディアの報道を引用したうえで、トヨタ自動車が今年度中に発売を予定している燃料電池自動車(FCV)が「Mirai(ミライ)」と命名されたと伝えた。
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2014-08-01 11:00