アークスはM&Aで積極的な拡大路線を取る、再編の目に
アークス <9948> の好業績評価の動きが高まっている。同社は、北海道・東北に拠点を置くスーパーマーケット9社とその他の事業会社3社を擁する食品流通グループ。また、カインズのフランチャイジーとしてホームセンターを3店運営。北海道、青森、岩手でシェアトップ。
今2015年2月期の第1四半期は営業利益31億円(同3.7%増)を確保。つれて、今2月期通期の見通しについて、営業利益を138億円から139億円(同134億円)に引き上げた。
食品小売業界では、消費増税を機に消費者の節約志向が強くなりつつある中、原材料価格の上昇や電気料金の値上げによるコストの増加や競合各社との価格競争激化により、経営環境は引き続き厳しい状況にある。
そうした中、同社グループは敢えて積極的な取り組みを行い、地域シェアの拡大と企業価値の向上を図るため、「渾ての力を結集し 顧客第一主義を貫き 総攻撃で増税・脱デフレの難関を突破する」方針。
岩手県及び宮城県において、ディスカウンティング業態の「ビッグハウス」を中心に25店舗を展開しているデルと9月1日を効力発生日として経営統合を行う。また、子会社のユニバースが、今年3月31日付でリッツコーポレーションの全株式を取得、譲り受けした青森県八戸市内の4店舗のうち3店舗の営業を本年4月より開始した。
今後とも、独自のグループ運営方法、強固な収益・財務基盤、そして数多くのM&A実績を持つ同社が、業界再編の一翼を担う公算が大きくなっている。中期的な成長加速を期待する意味でも、引き続き新たな大型M&Aの可能性に注目したいところ。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アークス<9948>(東1)の好業績評価の動きが高まっている。同社は、北海道・東北に拠点を置くスーパーマーケット9社とその他の事業会社3社を擁する食品流通グループ。
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2014-08-01 12:30