スポット金大幅下落、安全資産としての需要が後退
31日のスポット金は大幅に続落、6週間ぶりの安値(1280.0ドル)を付けた。月間ペースで今年最大約3.5%下落を記録した。強い米経済統計が示され、安全資産としての金買いが後退したことが背景。米量的緩和の縮小や米経済の改善がヘッジ資産としての金の魅力を低減させた。
この日労働省が発表した新規失業保険申請件数は30.2万件と前週から増加して市場予想を上回ったが、4週間移動平均は29.7万件で2006年4月以来の低水準となった。そのほか、7月のシカゴ地区購買部協会景気指数は52.6と、市場予想の63.0を下回ったが、材料視されなかった。
31日のNY原油先物9月限は大幅続落。下落は4日連続、需給混乱懸念などを背景。
米カンザス州コフィービルのCVRリファイニングの製油所では、29日に起きた火災により作業が停止している。この日、同製油所の代表者が停止状態が4週間は続く可能性があると発表したことを受けて、原油の売りが加速。同製油所はWTIの大口需要家である上、原油の受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングにも近いことから、在庫のだぶつきが懸念された。このほか、欧州、米国などで株式相場が下落していることも、原油相場の圧迫材料となった。
これから市場の焦点は本日NY時間に発表される7月の米雇用統計で、非農業部門の就業者数は23.3万人増と予想されている。(情報提供:東岳証券株式会社)
31日のスポット金は大幅に続落、6週間ぶりの安値(1280.0ドル)を付けた。月間ペースで今年最大約3.5%下落を記録した。強い米経済統計が示され、安全資産としての金買いが後退したことが背景。
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2014-08-01 13:00