中国の不動産市場、需給バランスが崩壊か・・・新築の在庫積み上がる=中国メディア

 中国メディアの経済参考網は1日、2014年上半期における中国不動産市場を振り返り、価格の低下とともに在庫が積み上がった半年だったと指摘、中国国家統計局の報告を引用し、「新築不動産の在庫量は歴史的な水準にあり、需給バランスが崩れている」と論じた。  記事は14年1-6月における中国全土の不動産販売面積は前年同期比7.8%減、販売額が同9.2%減となったことを紹介。さらに不動産開発業者の世茂集団の蔡雪梅副総裁の発言として、「14年3月ごろから不動産価格の急激な下落という変化が現れた」と伝えた。  続けて、中国住房和城郷建設部の政策研究センターの秦虹主任による分析として、14年上半期に販売面積がマイナス成長となったのは「前年に販売面積が大きく伸びた反動」、「不動産バブル崩壊を警戒した買い控え」、「不動産購入にあたっての資金調達コストの上昇」という3つの要因があると報じた。  また記事は、上海易居房地産研究院の予測として、中国の35都市における新築不動産の在庫面積は6月までに2億6218万平方メートルに達し、前年同期比22.9%増と急激に上昇したと紹介。さらに、現在の販売のペースに基づいて計算した場合、積み上がった在庫をすべて消化するためには18カ月必要だと伝えた。  さらに、上海易居房地産研究院の厳躍進研究員の発言を引用し、「在庫回転期間が18カ月を超えているということは、不動産の供給が需要を大きく上回っていることを示し、価格下落圧力につながる」と指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの経済参考網は1日、2014年上半期における中国不動産市場を振り返り、価格の低下とともに在庫が積み上がった半年だったと指摘、中国国家統計局の報告を引用し、「新築不動産の在庫量は歴史的な水準にあり、需給バランスが崩れている」と論じた。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2014-08-03 13:30