日経平均終値は48円安、シャープがジリ安、ロームは急伸

 4日の日経平均株価は、48円61銭安の1万5474円50銭と3日続落。  前週末のNYダウは4日続落。地政学リスクの高まりなどが日本株にも意識され、日経平均は48円安の1万5474円で寄り付き、直後に83円安まで売られた。  しかし、その後は好決算企業の株価上昇などにけん引され、徐々に下げ幅を縮小。午前10時台にはプラス転換し、その後は前週末の終値付近でのもみ合いに終始。大引け前に再度売りの勢いが強まった。  個別銘柄では、前7月期の業績予想を大幅減額したウインテスト <6721> や、4―6月期が最終赤字となった曙ブレーキ工業 <7238> が大きく売られ、4―6月期の大幅営業赤字が嫌気された日立造船 <7004> も軟調となった。  今3月期1Qの最終赤字が縮小したシャープ <6753> は朝高後にジリ安となっている。  一方、今3月期の業績予想を上方修正したテレビ東京ホールディングス <9413> やフジミインコーポレーテッド <5384> が急騰。「ふるさと納税」の業務を請け負うと報じられたサイネックス <2376> はストップ高を付けた。  また、1Q営業益が前年同期の5倍に拡大したローム <6963> や、リチウムイオン電池正極材事業からの撤退方針が明らかになった三菱ケミカルホールディングス <4188> 、1―6月期営業損益の黒字転換が報じられたエス・ディー・エス バイオテック <4952> なども大きく買われている。  取引時間中に発表した1Q決算において、大幅な利益拡大が好感された帝人 <3401> も強い動きをみせた。  業種別では、鉱業、水産、食料品、繊維、医薬品株などが堅調となり、不動産、海運、証券、情報通信株などが弱含んだ。(編集担当:片岡利文)
4日の日経平均株価は、48円61銭安の1万5474円50銭と3日続落。
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2014-08-04 15:00