OATアグリオは続落も大幅増益業績を見直し割安修正で三角保ち合いから上放れ様相
OATアグリオ <4979> (東2)は、45円安の3855円と続落して始まっている。今年7月28日につけた上場来安値3775円から底上げし、今年6月25日のIPO(新規株式公開)時につけた初値3935円水準での三角保ち合いを継続、売り買いが交錯している。ただ今12月期の大幅続伸業績と、今期配当が55円と高配当が見込まれていることを見直し、直近IPO株人気の再燃も想定され、目先売り一巡後に保ち合い上放れに進む展開を強めそうだ。
■上場2日目にストップ高し「小さく産んで大きく育てる」を示現
同社株は、今年6月25日に公開価格4200円でIPOされ、IPO株人気がやや低調な東証2部市場が上場市場だったことで、公開価格を265円、6.3%下回る3935円で初値をつけたが、上場2日目には、世界的な農薬・肥料開発力や今期業績が大幅に続伸することを見直してストップ高まで買われて、上場来高値4625円をつけ、IPO投資の「小さく産んで大きく育てる」とする投資セオリーを示現した。その後、IPO人気の一巡で上場来安値3775円まで売られたが、公開価格割れは売られ過ぎ、割安として上場2日目の株価急伸の再現期待も底流している。
今12月期業績は、売り上げ120億700万円(前期比10.6%増)、経常利益12億1900万円(同64.0%増)、純利益7億5600万円(同62.2%増)と大幅増益を予想、配当も、IPO株としては異例の年間55円を予定している。社員の4割が研究者で占められる研究開発型の企業で、殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤の農薬や、水耕栽培分野ではトップシェアを誇る肥料など世界基準をクリアした自社開発製品を国内外で展開しており、幅広い顧客を取引先としていることが要因となっている。
■3分の1戻しからPER13倍台の割安修正で全値戻しに拍車
株価は、最高値から最安値までの調整幅の3分の1戻し目前での保ち合い圏形成となっているが、上値、下値の値動きが小幅化して放れ様相を強めており、PERは13倍台となお割安なことから上昇転換が有力視される。3分の1戻しを経て半値戻しの公開価格4200円を奪回のあと、全値戻しの最高値へキャッチアップしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
OATアグリオ<4979>(東2)は、45円安の3855円と続落して始まっている。今年7月28日につけた上場来安値3775円から底上げし・・・。
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2014-08-05 10:00